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12/14(日) 早朝 イベント 所持品と仲魔の確認。無事残ったのは、こなた、紅朔のみ。 椛が初期状態で再加入(好感度LV3だったので)、キュルケは消滅。 VIP BOY(2台目)を入手。中から初期状態の長門(COMP付属なので)。 霊夢から電話が掛かってきて記憶が所々曖昧な事への事情説明を求められた為、全部正直に話した。(+1) 朝 イベント やらない夫への対処。重要安価(多数決)。今回も巻き込まない方針に。(2回目) スティーブンに連絡。 VIP BOY強化施設ラーメン屋「ナデシコ」の場所、メシア教の情報、プログラム「コペルニクス」を入手。 昼 イベント 朝忘れてた召喚。椛、紅朔、長門。 長門がやる夫の能力の高さについて疑念を抱いていた為、正直に事情を説明し信頼を得る。(+1) 昼 買い物 男の浪漫を訪ねる。 「トカレフ」「フルヘルム」「防弾ベスト」「レザーグラブ」「ライダーブーツ」を購入。しめて金35,000円なり。 夜 MAGの譲渡 長門、椛を送還して紅朔との約束を果たす。(+1)。一度では終わらず7回分追加で(+1) 詳細は「キングクリムゾン! この時何があったかの説明をすっ飛ばした! 結果だけだ。MAGが大量に減少し紅朔の好感度が上がったと言う結果だけが残る!」 成長(前回探索分) やる夫 LV14→15 「用意周到Ⅰ」を覚えた。 こなた 「ディアⅡ」が「メディアⅠ」に進化。 成長 紅朔 LV11→12(+1) 好感度 霊夢 LV5(-3/5)→LV5(-2/5) 長門 LV3(0/5)→LV3(1/5) 紅朔 LV4(-1/5)→LV4(2/5)
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キングクルールについて キャラの概要や立ち回り方針について記述 注意すべきコンボ 主要となるコンボやセットプレイについて記述 技 各種技のダメージや性質など 弱 ダメージ: 発生フレーム: 全体: 撃墜%: 後隙: 横強 ダメージ: 発生フレーム: 全体: 撃墜%: 後隙: 上強 ダメージ: 発生フレーム: 全体: 撃墜%: 後隙: 下強 ダメージ: 発生フレーム: 全体: 撃墜%: 後隙: ダッシュ攻撃 ダメージ: 発生フレーム: 全体: 撃墜%: 後隙: 空中N ダメージ: 発生フレーム: 全体: 撃墜%: 後隙: 空中前 ダメージ: 発生フレーム: 全体: 撃墜%: 後隙: 空中後 ダメージ: 発生フレーム: 全体: 撃墜%: 後隙: 空中上 ダメージ: 発生フレーム: 全体: 撃墜%: 後隙: 空中下 ダメージ: 発生フレーム: 全体: 撃墜%: 後隙: 横スマッシュ ダメージ: 発生フレーム: 全体: 撃墜%: 後隙: 上スマッシュ ダメージ: 発生フレーム: 全体: 撃墜%: 後隙: 下スマッシュ ダメージ: 発生フレーム: 全体: 撃墜%: 後隙: 通常必殺技 ダメージ: 発生フレーム: 全体: 撃墜%: 後隙: 横必殺技 ダメージ: 発生フレーム: 全体: 撃墜%: 後隙: 上必殺技 ダメージ: 発生フレーム: 全体: 撃墜%: 後隙: 下必殺技 ダメージ: 発生フレーム: 全体: 撃墜%: 後隙: 掴み ダメージ: 発生フレーム: 全体: 撃墜%: 後隙: 掴み打撃 ダメージ: 発生フレーム: 全体: 撃墜%: 後隙: 前投げ ダメージ: 発生フレーム: 全体: 撃墜%: 後隙: 後ろ投げ ダメージ: 発生フレーム: 全体: 撃墜%: 後隙: 上投げ ダメージ: 発生フレーム: 全体: 撃墜%: 後隙: 下投げ ダメージ: 発生フレーム: 全体: 撃墜%: 後隙: 対キングクルール ソニックでどう立ち回るか、その方針を記述 参考動画 大会動画など
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今日から使えるテクニック溜めバット 無敵回避 ボムガード 池ハメ 押し出し 池回避 秘剣・中国の浮気犬(通称:秘剣) サドボム強制爆破 闇討ち ロナ(みのるロナウジーニョ) キング・クリムゾン 今日から使えるテクニック 溜めバット 爆弾を置き爆発する寸前まで待ち爆弾を相手に飛ばして当てるテクニック シンプルながらもかなり有力な技で基本となるテクニック 無敵回避 リボーンから追加された各アニマル事にあるアビリティを使い爆発やアビリティの攻撃から逃げるテクニック ボムガード 特定のアニマルのスキルをボムでガードするテクニック ※一部のアニマルには通用しないので注意が必要 ボムを置き相手の攻撃を遮断する。足が遅いアニマルだと置いてからの移動が間に合わず被弾することが多いので注意が必要 池ハメ 相手を秘剣(下記の秘剣項目を参照)やキャティーのアビリティで相手を池に押し込み追加ダメージを与えるテクニック 池は固定200ダメージなのでフルスイングで倒すことの出来ない相手を池を使うことによって倒す事が出来る。ちなみに池で気絶すると気絶復帰までダメージを受け続けることになる 押し出し 相手をバット攻撃で相手をハードブロックや落下ブロックに押し込み追加ダメージ、キルを狙うテクニック 池とは違い狙いが難しく狙える場面があるのなら狙ってみようのテクニック 池回避 地面が池のマスを使い強制的に被弾をすることによって池のダメージよりも被弾を抑えられるテクニック このテクニックのデメリットとしては固定で200ダメージを喰らってしまうことである 逆に言えば200以上のダメージを喰らうことがないのでボムダメージが1,000を超える場合に使ったりアビリティ回避などに役に立ちます ※ダメージを避けられる部分は飛んでいる間だけなので飛ぶ瞬間は無防備なので注意 秘剣・中国の浮気犬(通称:秘剣) 秘剣・中国の浮気犬とは禁じられたテクニックの内の一つである ではなく、バットを溜めずに振り相手をスタンさせてからバットのチャージ攻撃を当てるテクニックです これは相手に確定でバットダメージを与えられるテクニックで開発者から熟練のプレイヤーまで幅広く使われている手法であり昔からあったテクニックである(昔はバージョンアップにより修正) 何故かリボーンになってから使用することができ日本中のプレイヤーは阿鼻叫喚となってしまった サドボム強制爆破 執筆中 闇討ち 草むらに隠れてスキルを当てたりバットを当てたりするテクニック 溜めバットをすると相手から丸見えだったりアイテムやキルリーダーなどエフェクトがあるものだとバレてしまう 余談だが草むらに隠れていると草むらが少し動くため良く見ているプレイヤーにはバレバレなので注意が必要 ロナ(みのるロナウジーニョ) ボンバーマンから伝わるテクニックで「設置されている爆弾が爆発する直前に、新しい爆弾を蹴り込んで連鎖させ、避難している相手の所まで爆風を届かせる技」である ボンバーグラウンズでは爆風の持続時間が非常に短いので爆弾をバットで飛ばし爆発と同じタイミングで繋げる必要がある 奇襲性が非常に高く一般プレイヤー相手には非常に強力なテクニックになっています キング・クリムゾン 特定のアニマルが出来るテクニック 非常に凶悪なテクニック(グリッチ)になるので本項目では記載はしない 時間が飛ぶ様はまさにキングクリムゾンである 2022/10/26にバグは修正されました。当たり前だよなぁ…
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『ディアボロ』 【真昼】C-2 地下道 日に四回行われる、参加者らにとって強力な方針材料と成り得る『放送』は、言うまでもなく重大な情報ソースだ。 全90人──現時点では実に50余りの人数だが、各々の放送によるリアクションなど百人百様、千差万別である。 人間──それは『波紋戦士』であったり、『巫女』であったり、『学生』であったり、『ギャング』であったり、『殺人鬼』であったり。 人外──それは『吸血鬼』であったり、『天狗』であったり、『魔女』であったり、『蓬莱人』であったり、『仙人』であったり。 また或いは『神』であったり、『闇の一族』であったりと、人妖入り乱れる異種格闘技会場にて様々な参加者が各々の反応を示す。 家族を喪い、『悲哀』に暮れる者。 因縁の存命を、『忌わしげ』に思う者。 仲間と支え合い、新たに『志』を立てる者。 中には放送どころではない渦中に溺れる者もいるだろうが、藁をも掴む気持ちで有利に立とうとする精神が無ければ溺没するのが常だ。 『絶望』か『希望』──恐らく多くの参加者にとっては絶望に類する情報が多数を占める放送だが。 しかし、全参加者の中でも断トツ、特一等級の『困惑』をもたらされた者は……この男だろうか。 「………………どういう、意味だ?」 大ギャング組織『パッショーネ』トップに君臨する人間『ディアボロ』。 彼は──その容姿から『彼』と称するべきかは曖昧な線だが──大きく困惑していた。 地獄の拷問部屋で鞭打たれる痛覚に耐えること数時間。ようやく振りに解放され、この世で唯一の『肉親』を殺し、その器を乗っ取った。 信頼を置いていた『繋がり』を一旦は切り離し、地下に潜り休息場を探し続け、たかが数分が経った頃だった。 ───『やあ、久し振りだね……参加者の諸君。第一回目の放送時と変わらず、荒木飛呂彦だ』 定時放送の襲来。頭痛に苛まれていてウッカリしていたが、そういえば私は第一回放送の内容すらも知らなかった。 薄暗いトンネルの壁に寄り添い、すかさず荷を物色。これはトリッシュのデイパックであるが、どうやら参加者名簿含む基本的な支給品は一通り揃っているようだ。 一度目の放送時に死んだ者、禁止エリア、全てが見落とし無くメモされている。ブチャラティチームの下っ端のカス、満月下の日本屋敷で殺してやった金髪の小娘も落ちている。 まずまずの中途結果に満足する間もなく、第二回放送で死んだ参加者の名前が読み上げられてきた。 『ブローノ・ブチャラティ』 これは朗報だ。この先、確実に我が障害となるだろう男の死。思わず握り拳を作ったほどだ。 『トリッシュ・ウナ』 呼ばれて当然。自ら殺した女であり、その肉体は今、我が器となって歩き回っているのだから。 『ディアボロ』 そう。そして最後に私の名前が呼ばれ、この悪趣味な点鬼簿はピリオドを………………………… 「……………………ディア、ぼろ?」 つい流れで、自分の名の横に『×』の印を付けかけ……半端な形で押し留めた。 死者の読み上げはそこでひとまず終えられ、荒木の放送は禁止エリアの発表に差し掛かる。 そんなことは今の私の頭に入ってこない。一つだけ、明らかに意味不明な情報が特大の爆弾を引っ提げて投下されたのだから。 聞き間違いだと思いたい。その男が放送で名を呼ばれるなど、本来は“あってはならない”ことだ。 「お、おい荒木とやら!! 今……いま、誰の名を言ったんだッ!? ディアボロだとッ!」 ジメジメした湿気臭い地下トンネルに、変声期も経てない年頃の少女の猛る大声が張り叫ばれた。 本来は音楽のようにすべすべした調子の綺麗な声も、その凄みでは台無しだ。もっとも、“本当の本来”であった筈のディアボロの圧の掛かった声も、その甲高い声帯では更に台無しであった。 自らの喉奥から発せられる、自らでない声帯の差異に違和感を抱いている場合ではない。 彼はいつもの調子も忘れ、届くわけのない叫びを何処に居るやも分からぬ主催向かって高らかに叫んだ。 この瞬間ばかりは、どの参加者よりも困惑をもたらされた彼からすれば仕方のない事態であったと言える。 当たり前だ。たった今呼ばれた『死者』の名、ディアボロとは他ならぬ彼自身だ。 「このオレをおちょくっているのか……? しかし、そうでないとすれば…………」 考えられる可能性に及ばないわけではない。 自身の名が呼ばれるという、普通ではありえない現象。その原因たる出来事に半ば“心当たり”が無いでもなかった。 ワケのわからない冷や汗は無視し、落としていた腰をゆっくりと浮かせ、華奢となってしまった『己』の身体をもう一度、眺める。 間違いなく我が娘だ。『乗っ取り』は滞りなく、完全に成功している。 立ち上がってみれば、いつもの己の肉体と比べて随分目線が下にあると実感できる。身長差を考えれば当然だが、まだ慣れない。 女の身体を扱うことに未だ不便を感じるが、身体能力の男女差についてはじき慣れるだろう。スタンドがその溝を埋めてくれる筈だ。 さて視線を下に下げると、否応に視界へと侵入してくるは、まずは張りがある双つの……年齢にしては豊満と言って差し支えない丘陵だ。 自然に手がその双丘に誘われ、少し上品なスプーン菓子……例えばパンナコッタのような手触りの良さを指先で感じ掬う。 といっても別段やましい気持ちゆえの行為ではなく──誓って、反射現象だ。性などが反転すれば、男女関係なくこのような行動に出ることと思う。ましてや正真正銘の娘なのだ。 はて、誰に言い訳しているのか。どこか慌てながら私は、グレープフルーツのような大きさと形を模した二つの果実から手を離す。 間違っても我が子の成長結果を評価しているワケではないと前置きするが、プロポーションに申し分ある所はない。不満があるなら、この寄せて上げるタイプの下着──つまりブラジャーだが、これが結構カユイ。 無論、邪魔だからといって取り外すなどということは御法度だろう。あまり考えたくはないが、これから一生を女の身体で生きるのだ。 これも今の内に精々慣れておく必要がある。……自分で言っててなんとも言えない気持ちになるが。 次に手を見る。綺麗なものだった。爪はよく磨かれ手入れされているし、何処のメーカーかは知らんがマニキュアも塗られているようだ。 この殺し合いによる激しい戦闘での“爪”痕か。荒々しく剥げかけてはいるも、赤くマニキュアされた爪先はこの暗がりの地下でも仄かに艶を放って見える。 誰か気になる男がいてもおかしくない年頃だ…………と、『普通』の父親なら娘に対し、そんな感情も持つかもしれない。 生憎と、私はトリッシュに対し、一片もそんな人間的な感情など浮き出てこない。 娘ではある、が……こんな小娘、私にとっては本当に邪魔でしかなかった。愛する肉親だなどと思えた試しもないし、そもそもトリッシュの存在を知ったのはつい最近だ。 そこに愛情なんか、存在しない。 「…………確かに。何度見回しても、どれだけ睨みつけても、オレの肉体は今───トリッシュだ」 改めて観察を終えた所で、ディアボロは己が置かれた状況を噛み締める。 ───放送で『ディアボロ』の名が呼ばれたという事実を、果たしてどう受け取るべきか? 『ディアボロ』は、生きている。死したトリッシュの器の内奥に潜む我が精神こそが『ディアボロ』であり、生の証明など今更必要ではない。 しかし……この肉体はあくまで『トリッシュ』であり、『ディアボロ』の肉体自体は『ドッピオ』へと変換され、地上に置いて来た。 肉体的には確かに『死亡』した……と言い換えられるかもしれない。タイミングを考えれば、放送で呼ばれた理由はそれしか在り得ない。 「じゃあ奴らは……オレのことを今現在、死んでいるものだと考えているのか?」 だとすれば随分とお粗末な監視体制だと言わざるを得ない。一体何をもって参加者全員の生死を判断しているのかは定かではないが、大方頭の中の爆弾とやらに秘密があるのだろう。 「…………いや、待て!? まて、待てよ……? 爆弾…………爆弾だと!」 唐突に、荷物の中を再び物色し始める。確か、参加時点で基本的なルールメモのような用紙が配られていた筈だが…… 「………………あった。これだ……!」 『・脳の爆発以外の要因で死亡した場合、以降爆発することはない。誘爆もなし』 とっくに忘れかけていた事項だ。この項目の意味するところはつまり、どういうことか。 「主催共の放送が嘘のない『真実』としたなら……オレは今、奴らからは『死んでいる』と思われている、筈だ」 実際ディアボロ本人がこうして生きて狼狽している以上、あの放送は真実ではないと言える。 だがこの場でそのような揚げ足取りはどうでもよい。その『真実』を知る者は本人と、トリッシュ殺害の現場に居合わせたあのカス共だけだ。 主催は今、ディアボロが生き延びている事を『知らない』。たかが12時間ぽっちも生きられなかった雑魚だと思い込んでいる。 そしてメモがぬかすこの項目を信じるのなら。 「───オレの頭にあるとかいう『爆弾』は……今、どうなっているのだ……?」 死者の爆弾は以降、爆発することはない。 以降 爆発することはない。 ばくはつ することはない。 ───爆弾解除、成功─── 「──────ッ!! ば、バカな…………ッ!!」 思わず壁まで後ずさり、後頭部を打ち付ける。 脳裏を過ぎった、あまりにも不確かで、馬鹿げた最終判決。 こんなフザけた事態、信じる方がどうかしている。主催におちょくられていると考える方が断然に現実味がある。 トリッシュの肉体に潜り込んだ行為は謂わば仕方無しに、やむを得ない結果として行ったギャンブルであり。 そしてたまたま成功した、というだけの、完全に『運が良かった』としか言えないような大博打に勝った話である。 ウサギ女の攻撃が強烈過ぎました。 仕方ないのでイチかバチか、娘を殺して精神だけ憑依しました。 大成功のうえ、何故か爆弾解除のオマケまで付いてきました 、と。 なんだ、この茶番は。 「待て……! 落ち着くのだ、ディアボロよ……っ これは全く何の確証もない、ただの都合の良い妄想に過ぎん……!」 あまりに突飛過ぎた発想に、心まで浮き足立っている。これではマトモな思考も出来やしない。 確かに……そう、確かにトリッシュの肉体は死亡した。己自身の凶手が貫いたのだから確実だ。 もし参加者に付随しているとかいう爆弾(スタンド能力かそれ以外の術によるものかは知らない)が、物理的なイメージで脳に取り付いているとしたら。 私の肉体から精神だけを飛ばして憑依した『今』の肉体に、爆弾は一緒に付いてきているわけではない、と考えられる。 無論、このトリッシュの肉体にもそれとは別の爆弾が備え付けられているだろうから、それでは解除できたことにはならない。 しかし、このメモによると─── 『脳の爆発以外の要因で死亡した場合、以降爆発することはない』 このトリッシュの肉体はとうに死亡しており、それを私の支配が上塗り・操作しているに過ぎない。 しかし、もしこのトリッシュの爆弾が、メモの内容そのままに、一旦は解除されている、のだとすると。 「…………もう、このまま二度と爆発することがない、のではないのか?」 やめろ。妄想だ。 そんなことは全て憶測。素人の拙い推理だ。 『もしも』? 『だったら』? 『かもしれない』? 何ひとつとして、そんな根拠はないッ! 放送内容に嘘や勘違いが混ざっていないと、どうして言い切れるのだ!? このメモの全てが真実を綴ったものだと、それを証明できる裏付けは!? 仮に爆弾が解除されていたとしても、どうやってその事実を立証する!? 禁止エリアに入り込んで待ってろとでも!? 失敗したら……それこそ確実に死ぬのだッ! 「──────禁止、エリア?」 我ながら迂闊だった。その禁止エリアの発表も同時に告知されていることに意識が傾かなかったのだから。 自身の名が呼ばれるなどというアクシデントのおかげで、その後の放送内容は大して頭に入り込んでこなかったが…… 「…………確か、次の禁止エリアは」 『次の追加禁止エリアは“C-2”だ。そこにいる奴らは10分以内に他のエリアに移動しないと……もう言わなくてもいいか』 ……『C-2』! 記憶の隅から隅を舐るようにして掻き集めれば、確かに次なる禁止エリアの場所はこのC-2だっ………… ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨… 「──────“このC-2”だとォーーーッ!!?」 ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨… 主催の用意したこの『地下道』とは。 所々に枝分かれするルートが混ざってはいるが、基本的には一本道の薄暗いトンネルである。 対向自動車二台がギリギリすれ違える幅であろうか。天井まではやや高めだが、あまり広い空間とはいえない。 そしてどこまで行っても変わり映えなく、無機質的なコンクリート壁が地平の彼方まで続いているような長ったらしい密閉施設である。 天井の両隅数メートル置きに申し訳程度の蛍光灯が設置されているので、薄暗くはあるが暗黒の世界というほどでもない。 しかしこの息苦しい地下フィールド、困ったことに目印らしい目印は皆無だ。 地図にも記載されていないゆえ、つまり自分が今どの場所に居るか。その把握が非常に困難となる欠陥住宅なのであった。 だがあの主催者も意外といえば意外で、そこの気遣いは予め念頭にあったらしく。 ウッカリ足を踏み入れたこの場所が禁止エリアの区切りでした、などという『馬鹿らしい事故』は極力起こらないように配備があったらしい。 エリアの区切り区切りに、表示がキチンと備えられているのだ、この地下施設には。 来る者達の興味から隠れるように、区切りの始終点となる壁面にコッソリとだが『C-2』と、実に質素簡素な存在感で貼られている。 そして確かに、ついさっきディアボロが通過してきたエリアの区切りには、件の表示が貼られているのをしっかりとその目で見た。 C-2、と。 「し、しまった……! もう随分このエリア内を歩いてきてしまったが……間に合うか!?」 1エリアの四方は1km×1kmと、地図には記載がある。 最悪、この場所がエリアの中心近くだとして、エリア外へ抜け出るには500メートル。 迷いなく脱出すれば10分は掛からない。たった今まで、爆弾のことについて悩みに悩んでいた時間の浪費を考慮してもだ。 すぐさま荷を持ち、今まで歩いてきた道を全速力で引き返す。 ピタリ、と。 帝王の足が止まった。 「………………これは、偶然か。それとも…………」 ───運命なのか。 殻を脱ぎ捨て、新たな己として新生の進軍を開始したつもりであった。 その直後、忌わしき放送で『ディアボロ』の死を聴かされ。 爆弾の解除の『可能性』に気付き。 そして今居るこの場所が、偶然にも禁止エリアに指定された。 偶然、だというのか。 馬鹿らしい、と一言に一蹴し。 ディアボロは女の身体で駆ける。迷っている時間など、あるわけがない。 ズキリ、ズキリ、 脳髄と、腹部の両方が痛覚を訴えてくる。 この腹の傷は、今でこそ癒えている様に見えるが……自らトリッシュの肉体に与えた傷だ。 ジョルノ・ジョバァーナが癒してくれる筈だと、そんな賭けを行って、勝利した証の傷だ。 本来はこのトリッシュの肉体に潜り込むこと自体、相当不安の大きい賭けでもあったのだ。 賭け。賭け。賭け。 賭けて、駆けて、欠けた我が半身も、心に懸けるは我が幸福。 半身であるドッピオが居なければ、今の私はない。 私を上に押し上げてくれたのは、敵であるジョルノとトリッシュ。 そして何よりも、我が繋がりであったドッピオなのだ。 以前の私であれば考えられない、ギャンブルの連続。 この勇気は、ドッピオより受け継いだ勇気。 その身、独つで殺し合いを勝ち抜いてきたであろう、ヴィネガー・ドッピオより渡されたバトン。 奴は私に無いモノを持っていた。 心のどこかで、それを羨ましいと考えていた。 奴も私の、そんな嫉妬のような弱心に気付いていたに違いない。 私と奴は、表裏一体の心なのだから。 だから、なのか? だからドッピオは、臆病であった“かつての”私へ、勇気を……? 私がわざわざ奴と離れた理由とは。 奴を置き、こうして独りで闘うことを決意した理由とは。 脳へのダメージもあるが……本当のところは、 「───『繋がり』を自ら捨てる…………勇気」 それを───ドッピオに魅せ付ける為。 「では、今こうして……ブザマに禁止エリアから脱しようとする私の姿を…………」 ───誰に魅せ付ける? ───ドッピオが、こんな私を認められるか? 「──────『エピタフ(墓碑銘)』は…………置いて来た」 数秒先の『未来』を視る能力、エピタフ。 我がキング・クリムゾンの真髄……その『半身』とも言える、帝王の能力。 その究極の力は…………今の私の内には───無い。 未来が視えるからこそ、人は『覚悟』を完了できる。 しかし私のキング・クリムゾンは、不都合な未来は全て『消す』ことが可能だ。 危うい未来は消し飛ばし、常に人生の落とし穴を飛び越えて絶頂でいられた。 『キング・クリムゾン』と『エピタフ』は、帝王の『矛』と『盾』だ。 この二つが揃っているからこそ、帝王という椅子に永遠と座していられる。 しかし、いつまでも私の網膜に焼き込まれ、消えない『体験』があった。 ───『すぐにそこを移動しろ!! 画面を見ておきながら“ドッピオ”!! なぜすぐに移動しないッ!』 故郷サルディニアの海岸にて戦った暗殺チームリーダー“リゾット・ネエロ”。 奴は強力なスタンド使いだった。磁力を操り、鉄分を固めて攻撃してくる恐ろしきスタンド使い。 足を奪われ体力を奪われ、絶体絶命の崖際に追い込まれた私たちは、果たして奴相手に“どう勝利した”? ───『しかしボス…お言葉ですが… だから動かない方がいいんですよ…………体力を消耗している………… だから動かない方がわかりやすい! ヤツの能力は!!』 愛しき半身ドッピオの『勇気』が! 未知なる敵の攻撃に臆した私の命令に反してでも、奴は! ───『そこだリゾットオオオオオオオオオオオ』 立ち向かったッ! それを『勇気』と言わずして、なんと称する!? 「正直に言うと私は“その時” …………自分が情けなく思った」 隠れて、逃げて、何処とも分からぬ高みから指令を下す組織の王。 不都合な未来を全て消し、あたかも独裁者であるかのように振る舞う。 それは思えば、組織崩壊の序曲。いつかは崩れて当然の楼閣、なのではなかっただろうか。 事実、多くの裏切り者を生んでしまった。 ブチャラティ。ジョルノ。リゾット。もっと目を光らせれば、膿など幾らでも出てくるだろう。 私とドッピオは、表裏一体だ。 私が『陰』ならば、ドッピオは『光』。 過去に思いを馳せれば、いつだってドッピオは、大事な所では私の命にすら背き、立ち向かって行った。 陰からそれを眺めながら私は───彼を眩しく、思っていたのだと。 表裏一体。 ディアボロとドッピオは、一枚のコインの裏と表のようなもの。 表の人格も、裏の人格も、それら両面合わせてコインは回る。 スタンドは一人につき一能力、という大原則がある。 キング・クリムゾンもエピタフも、元々はまったく別の能力。 ディアボロの〝キング・クリムゾン〟 ドッピオの〝エピタフ〟 時を消し飛ばすという無類の時空間能力。ディアボロの人格はいつしかそれを体現させた。 未来を視通すという特異な未来予知能力。ドッピオの人格は未来(ひかり)を向いてきた。 いつからだったろう。 それら二つの異能力を、我が物顔で振り散らす暴君が生まれたのは。 いつからだったろう。 『光』を押し込め、時空間の理に未来視の能力を組み込ませたのは。 いつからだったろう。 回るコインの『裏』に隠れ、勇気を忘却の彼方へ消し飛ばしたのは。 コインの『表』と『裏』を決めるのは、誰だ? 誰がそのコインを回す? 私は今更になって、気付いた。 私たちのコインに、表も裏もない。 回して現れた面が、表という結果を得るだけ。 表から隠れた面が、裏という結果を得るだけ。 そこに基準……境界線などは、端から存在しなかったのだ。 次にコインを回す時は、逆転するかもしれない。 だがこの先、コインが回ることは───もうないだろう。 私は既に、自らの意志でドッピオを断ち切ったのだ。 裏が無ければ表も無い。コインは、コインでなくなってしまった。 そして“本来は”ドッピオが持ち主であっただろう『エピタフ』も、返還してきた。 あの能力は未来を見据えて立ち向かえる彼奴にこそ、真に相応しい物だと私は考える。 このことで、戦力は半減したと言ってもいいかもしれない。 未来を視るあの能力が無ければ私は、コインの出す表裏すら分からないのだ。 禁止エリア内から一刻も早く脱するべき状況で私は、すっかり足を止めて物思いに耽る。 偶然か、運命か。それすら今の私には分からない。 だがこれを運命として捉えるのなら、いま私はまたしても分岐点に立っている。 「…………時刻は『12時9分』か」 怖いくらいに頭の中は冴えていた。しかし実のところ私は今、確かに恐怖している。 そっと時計を取り出し、長針の動きを目視する。一秒一秒がやたら永く感じてしまう。 禁止エリア進入から『10分』で頭部は爆破されるという。ならば運命の刻はあと幾許もない。 カチッ カチッ カチッ カチッ ───。 エピタフは無い。未来は視えない。 数十秒後の私が果たしてどうなっているのか。 私の予想が外れていれば、死ぬのだ。恐怖しないわけがない。 カチッ カチッ カチッ カチッ ───。 これも以前の私なら考えつかない行動だ。 慎重に慎重をきたし、万が一の破滅をも拒み続けてきた。 そんな私がこうして足を止め、根拠のないギャンブルに身を投じている。 カチッ カチッ カチッ カチッ ───。 それは『勇気』か? はたまた『無謀』か? だがここでもまた臆するようなことがあれば……ドッピオから渡されたこの勇気を懐に仕舞い込み、 一体どのツラ下げて、再び奴と再会できる? カチッ カチッ カチッ カチッ ───。 トクン トクン トクン トクン ───。 心臓と時計の音が重なる。 死なら見てきた。何度でも。何度でも、何度でもだ。 悪夢の無限回廊に閉じ込められたおかげで、生物が本来持つ『死』への拒絶本能というヤツが、私には多少欠けているのかもしれない。 だからこそ、こんな賭けに出れたのだとも言える。 ジョルノ・ジョバァーナともし次会うことがあれば、礼の一つもせねばなるまい。 ギャングなりの、『礼』をな………… カチッ カチッ カチッ カチッ ───。 トクン トクン トクン トクン ───。 カチッ カチッ カチッ カチッ ───。 トクン トクン トクン トクン ───。 結局の所、物事はコインの表か裏かでしかない。 この世は選択の連続だ。表が出るか、裏が出るか。右か左かの二択しかないのだ。 私は既に選択を終えている。結果がどう出るかは、未来の視えない今の私には知り得ない。 『表』か。 『裏』か。 ───時計の長針が、 ……一周する。 1 0 分 が 経 過 す 『PiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPi――――……』 脳髄に直接響く、警告音。 「今、オレの頭に雑音が過ぎったとしたら、それは」 「勇気を僻み、光に隠れる、過去のオレ自身が発した歪みの幻聴」 「未来を覗く必要はない。己の臨界を飛び越える『今』こそが、我がキング・クリムゾンの真骨頂なり」 泥濘に渦巻く恐怖など──────失せろ。 カチッ カチッ カチッ カチッ ───。 トクン トクン トクン トクン ───。 針は、時間は、変わらずその足音を刻んでいた。 生命の鼓動音も、何ら変わることなく正常に機能を保っている。 いつの間にか、ディアボロは冷たいコンクリの地に座していた。 瞳を閉じ、呼吸を整え、両の脚を左右対称に深く折り曲げ。 それは彼にとっては馴染みのない、座禅と呼ばれる精神統一の姿勢。 意識して組んだ体勢ではなく、自然と身体が瞑想の型に落とし込まれていた。 自我を極力排除し、最後に吹聴された負の歪み“ひずみ”も乗り越えた。 年若い少女の発する雰囲気とは思えない、熟練の使い手であるかのような。 外見だけを見れば、ある種異様な空気を纏い、帝王は孤坐の域にてゆっくりと目を開けた。 悪魔が囁く幻聴を吹き飛ばし、本当の悪魔が目醒める。 彼を縛る鎖はこの瞬間、真の意味で解き放たれた。 ゲーム開始から12時間 こうしてディアボロは全参加者の誰よりも ブッチギリの到達速度で己の『縛り』を消し去った。 「──────く」 「く、はは、ハハハ……ッ」 「ハ……ハァーーーハッハッハッハッハ!!」 『籠の外』で悪魔が、常闇に咲く虹のように…………薄気味悪く嘲笑った。 「ハァーーーー…………!」 その狂気の沙汰に、かつてのトリッシュだった少女の面影は見当たらない。 たまらなく、どうしようもなく、歓喜した。 こんな僥倖はあり得ない。物怪の幸いを引き入れたのだ。 「くっ…………くはは、クハハハハ…………ッ!」 肺から濁流してくる笑みを、押し留めきれない。 蝕みは消え去ったのだ。 縛りに怯える必要はなくなったのだ。 我が勇気が、恐怖に打ち勝ったのだ……ッ! これが笑わずにいられるものか! 「───勝ったッ! このバトルロワイヤル、既に優勝したも同然だッ!」 誰もが考える。 禁止エリアという大波に苛まれることはなくなった。 ならば、後はもうこの禁止エリア内にて『待ち』の一手しかない。 参加者全員同士討ち、少なくとも残り一人になるまで待機し。 そして、疲弊しきった最後の参加者を討てば、それだけで優勝だ。 それしかない。 それ以外の選択肢は、あり得ない。 「愚かな主催共よッ! 手ぬるい! 手ぬる過ぎるレクリエーションだぞッ! 貴様らは敗北したのだッ! オレと! 我が半身ドッピオの勇気に敗けたのだッ!」 ディアボロは半身と、能力の『盾』を捨てた。 代わりに得たモノは、ほんの少しの勇気のみ。 天秤が釣り合うには、大きな代償だったかもしれない。 『盾』はなくとも『矛』は残る。エピタフをも置いて来たディアボロに残ったのは、捨て身で挑む気概。 盾無き決心の男が、捨て身の覚悟を作った。 その差が、ゲーム優勝への圧倒的な『近道』を生んだ。 「後はもう簡単だ……ッ! この禁止エリアの中心にて、帝王のように座すれば勝利もすぐそこッ!」 選択は終えた。 悪魔は勝利する。 コインの『表』と『裏』、あるいは。 目の前に佇む『左』の扉か、『右』の扉か。 男は左の扉を選び、宝部屋に辿り着けただけ。 この話は、そんな選択の物語でしかなかった。 【ディアボロ@ジョジョの奇妙な冒険 第5部】 爆弾解除───成功 ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽ 【C-2 地下道】 【ディアボロ@ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風】 [状態]:爆弾解除成功、トリッシュの肉体、体力消費(中)、精神力消費(中)、腹部貫通(治療済み)、酷い頭痛と平衡感覚の不調、スズラン毒を無毒化 [装備]:壁抜けののみ [道具]:基本支給品、不明支給品0~1(現実出典、本人確認済み、トリッシュの物で、武器ではない模様) [思考・状況] 基本行動方針:参加者を皆殺しにして優勝し、帝王の座に返り咲く。 1:爆弾解除成功。禁止エリア内にてゲーム終了まで潜伏。 [備考] ※第5部終了時点からの参加。ただし、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの能力の影響は取り除かれています。 ※能力制限:『キング・クリムゾン』で時間を吹き飛ばす時、原作より多く体力を消耗します。 また、未来を視る『エピタフ』の能力はドッピオに渡されました。 ※トリッシュの肉体を手に入れました。その影響は後の書き手さんにお任せしますが、スパイス・ガールは使えません。 とおるるるるるるるる…… とおるるるるるるるる…… とおるるるるるるるる…… とおるるるるるるるる…… とおるるるるるるるる…… とおるるるるるるるる…… とおるるる――『ぷつッ!』 『もしもし、ドッピオです』 『ボ、ボスですか……!? はい! ぼくの方も無事です!』 『ああ……それよりボスの方こそ……! このクソッタレ爆弾を解除できたんですね!』 『良かった……いえ、ぼくはあなたの為ならこの命すら捧げてみせます……!』 『ハイ! ボスはそのエリアで、参加者が全滅するまでごゆるりと待機していて下さい!』 『残りの参加者はぼくが……ぼくの力で何とかしてみせます……!』 『あなたから受けたエピタフもあります。きっと全ての参加者をブチ殺してみせます』 『あなたは生き残るべき人です。帝王が手を汚す必要なんて、ないんです』 『いつもの様に、ボスの命令さえあればぼくは……喜んであなたの駒になりましょう』 『ぼくが最後の一人になったなら……ボスの元へ向かいます』 『そこであなたが、ぼくの胸を貫くだけで……ゲームは終わりです』 『あなたへと心臓は捧げます』 『もう一度、ボスが帝王の座へ返り咲けることを』 『ぼくは心より……祈ってます』 『少し、寂しいですけど』 『そろそろ、電話……切りますね』 『………………、』 『それでは…………』 『───パッショーネに、栄光あれ』 『ぷつっ ツー… ツー… ツー…』 なんだ、今の声は。 何故、今また私の耳に、ドッピオの声が聴こえたのだ。 奴との『通話』は、もう不可能になってしまった。 それでいて、何故。 何故、奴は。 この期に及んで。 あんな台詞を口走った。 何故、オレは。 諸手など挙げて、歓喜している? 何故、オレは。 勝った気でいる? 何故、オレは。 奴に何もかもを任せ、自らは動こうとしない? 何故、何故と、そう訊かれたなら答えるのは簡単だ。 爆弾は解除されているからだ。 ドッピオは我が腹心だからだ。 オレが帝王であり、それ以外の存在は全てが駒だからだ。 堅固なる城の玉座にて、王自ら動く必要など無いからだ。 外の戦いは全て駒に任せ、王はゆるりと待てばいいのだ。 それが王だ。 それが駒だ。 それがゲームだ。 「違うッ!!!!」 爆発するかのように、堰を切った。 目を大きく見開き、血流がマグマのように沸騰した。 帝王の逆鱗にでも触れたかの如く、髪を逆立てて立ち上がった。 許せなかった。 自分が、こんなにも腹立たしく感じた。 (オレはッ! オレはさっき、何を言ったッ!? 何を叫んだッ!!) 我が発言に、我が姿勢に、 何よりも、怒りを感じた。 『───勝ったッ! このバトルロワイヤル、既に優勝したも同然だッ!』 『後はもう簡単だ……ッ! この禁止エリアの中心にて、帝王のように座すれば勝利もすぐそこッ!』 ふざけるなッ!!! オレは何を言っているッ!? “あの時”……新入りのジョルノ・ジョバァーナに『矢』を奪われた時、オレはしかしッ! 逃げなかっただろうッ! 立ち向かっただろうッ! それは何故だッ!? オレに帝王としての『誇り』があったからだろうッ! 結果的には奴に敗北し、かつてない侮辱を味わわされたが! その『誇り』は! 今もこのオレの手の中にあったッ! あった筈だろうがッ!! 違うかッ!? 答えろディアボロォ!!! 「……………………駄目だ、」 「…………ここで逃げては、駄目だ」 「……ここで逃げては、以前までのオレと何も変わらない」 「…きっと『誇り』は永遠に失われる」 「勇気とは何だ」 「困難に立ち向かうことこそが、奴から譲り受けた勇気なのではなかったのか」 「賭けに勝ち」 「歪みを乗り越え」 「選択を終えて」 「勝利を目前にし」 「今また、怯えるのか」 「『籠の中』では、残してきたドッピオが独り戦い」 「全ての参加者をも乗り越えた奴と、最後に再会し」 「その間、ずっと胡坐ばかりを掻いてきたオレは、傷だらけの目の前の奴にこう言うのか」 「───『やったなドッピオ、我々の勝利だ! 流石は我が腹心だ!』と」 「握手を交わし、互いを讃え、」 「そして憔悴しきったドッピオは、その勇敢なる顔つきで私にこう返すのだ」 「───『やりました。褒めてください、ボス』と……心から喜びながら」 「肩を抱き、私はドッピオの喜ぶ表情を最後に───奴の心臓を貫いて」 「優勝するのだ」 …………なんだ、これは。 またしても、訪れたのは茶番劇か。 違う。これは人形劇だ。 これが勝利への近道だと慢心し、身勝手な歓喜を叫び、勘違いした帝王論を振り撒く、 ピエロなオレの、つまらん独り人形劇。 楽しいか、主催共。 客席(そこ)から眺める、オレの独り劇は楽しいか。 これが見たくて、くたばってもいないオレの名をわざわざ放送で読み上げたのか? 「見ろ! ディアボロの奴め」 「我らの予想通りに踊ってくれた。最高のパフォーマンスだ!」 そう笑い、拍手を送り、喝采を飛ばし、 ひとしきり楽しんで、飽きたらとっとと舞台から引き摺り下ろす腹積もりか。 「こんな……屈辱が…………あってたまるか……ッ!」 奴らがどこまで計算し、脚本を立てているかなど知らん。 それ以上に、奴ら以上に、 「オレは、オレ自身が許せないッ!!」 こんな姿、見せられるか……ッ! これがお前から与えられた『勇気』の賜物だと、 奴と再会したその時に! 言うつもりかッ! ───『ス……ボス…………駄目です、ボス!』 ───『ボス! あなたは再び帝王に返り咲く人だ! ここは堪えてください!』 ───『どうかボス! ぼくが全ての土を被りますので! この場は、動かずに─── 「黙れッ!!!」 オレは最大限の怒りと共に、頭の中でナメた口を利く幻聴を吹き飛ばしてやった。 煙の如く空に消えていく、心の中のドッピオ(よわさ)を認めると、 オレは荷を持ち、前へと歩き出した。 これは『試練』だ。 過去(じぶん)に打ち勝てという『試練』と、オレは受け取った。 人の成長は……未熟な過去に打ち勝つことだとな。 「もう、逃げることはしない。脅かす障害など、いつものように『消し去れ』ばいいだけだ」 薄暗い地下の目の前、オレの目の前にはルートが『二つ』ある。 『右』か『左』か。この先は禁止エリア外。戦場だ。 何となく、オレは一枚のコインを手に取った。 偶然、娘のポケットに入っていた、何の変哲も無い一枚のユーロ硬貨だった。 ゲーム開始以前からたまたま紛れていただけであろう、そのコインをオレは床に投げることにした。 「──────表」 表なら左。裏なら右のルートを歩むだけ。 エピタフを失ったオレにとって、ここから先は何もかも未知数。 数秒先の未来ですら、知りようがないのだ。 チャリン───クル、クル……カラァン 「…………裏、だったか」 こんな二択でさえ、今のオレではしくじる始末だ。 未来が分からないというのは、なんと恐ろしいことか。 だがこれでいい。きっと、これがオレにとっては『正しい道』なのだろう。 右の道を進もう。 道を遮る敵は一人残らず、このディアボロが皆殺しだ。 「──────ええええええええええええいッ!!!!」 ……今の声は? 若い女のあげた声だ。そう遠くはない。 この狭い通路。逃げ場も隠れ場もない、か。 「…………やはり左の道にするか」 コインの結果を捻じ曲げ、オレは声の轟いた『左』の道へと方向を変えることにした。 未来など視えずとも、キング・クリムゾンは過程を捻じ曲げる能力を有している。 もはやコイン一つで、オレが歩む道は変えられやしないのだ。 道に転がる薄汚い硬貨を蹴り飛ばし、 こうしてオレは左───『表』の道を選択した。 「誰であろうと、我が道を邪魔する輩は許さない。 殺(け)してやる。鼓動を止めてやる。───その時間(いのち)を、消し飛ばしてやる」 ◆ ここに男がひとり、いました。 男の目の前には『扉』が二つ。男は『左』の扉を選びました。 左は宝部屋。そして右は奈落。ポッカリ空いた落とし穴でした。 男の選択した左の扉は、正解の扉だったのです。 宝部屋に到達した男は、歓喜します。帝王に相応しい、勝利者の資格を得たのです。 男はしかし、積まれた黄金と輝く宝石の奥に『もうひとつの扉』を発見しました。 発見、してしまったのです。 深淵の匂い。血と錆びのこびり付いた扉。 男の背後からは、頼れる部下が必死に引き留めています。 「その先は危険だ! 行ってはならない!」と。玉のような汗をかき、腕を伸ばしているのです。 『───貴方だったら、その扉を開きますか?』 この世は選択の連続だ。 ディアボロはただ、選択し続けただけ。 無限に死に続けるかつての世界線に、選択肢など用意されていなかった。 今は違った。男はひたすら、選択をし続ける。 次に開く扉は、必ずしも二択とは限らないのだ。 進んだ隔たりのその先に、百の扉が待ち構えていようとも。 男は歩き続けるのだろう。 正解など視えない。未来など分からない選択の先へと。 結局のところ彼にとって重要なのは、『選ぶ』か『選ばない』かの二択でしかないのだから。 終わりの無いのが終わり。 そんな言葉遊びにはもう迷走されない。 終わりを目指して、ひたすら選び抜く。 こうして男は、傍目には信じ難い選択の扉に誘われ───潜り抜けた。 『娘』に憑依した『悪魔』は目醒め、嘲る。 白く光る牙のその先、この世の幸福の全てを薙ぎ消すような恐ろしい深紅色の双眸が睨む、その先から。 迷いなく駆け抜けてくるは、悪魔を祓う正義のエクソシストか。 それとも、 『深紅の悪魔』に仕えるメイドの殻を纏った───獰猛な犬か。 時間と時間が、いのちといのちが、相打つ。 【C-2 地下道】 【ディアボロ@ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風】 [状態]:爆弾解除成功、トリッシュの肉体、体力消費(中)、精神力消費(中)、腹部貫通(治療済み)、酷い頭痛と平衡感覚の不調、スズラン毒を無毒化 [装備]:壁抜けののみ [道具]:基本支給品、不明支給品0~1(現実出典、本人確認済み、トリッシュの物で、武器ではない模様) [思考・状況] 基本行動方針:参加者を皆殺しにして優勝し、帝王の座に返り咲く。 1:爆弾解除成功。新たな『自分』として、ゲーム優勝を狙う。 2:ドッピオなら大丈夫だ。 3:『兎耳の女』は、必ず始末する。 4:新手と共に逃げた古明地さとりを探し出し、この手で殺す。 5:ジョルノ・ジョバァーナ……レクイエムの能力は使えないのか? [備考] ※第5部終了時点からの参加。ただし、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの能力の影響は取り除かれています。 ※能力制限:『キング・クリムゾン』で時間を吹き飛ばす時、原作より多く体力を消耗します。 また、未来を視る『エピタフ』の能力はドッピオに渡されました。 ※トリッシュの肉体を手に入れました。その影響は後の書き手さんにお任せしますが、スパイス・ガールは使えません。 ※南に潜伏するF・Fの存在を感知しました。 160:F.F.F.F 投下順 162:信頼は儚き者の為に 160:F.F.F.F 時系列順 162:信頼は儚き者の為に 155:この子に流れる血の色も ディアボロ 170:悪魔の円舞曲を踊りましょう
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ショッピングモール 正式名称はピクシブタウンショッピングモール、略称はP.T.S.M ピクシブタウン郊外に存在する大型ショッピングモール。 扱う商品はフードから衣類、大工道具、ペットなど多岐に渡り、 売っていない商品は無いとも言われている。 スポーツジムやプール、更衣室やシャワールーム、 サロンや美容室、スパなどの各種施設も入っている。 築20年↑らしい。 トイレは各階の東西と南南西と北北東にそれぞれ配置されているようなので安心。 施設一覧 セントフィールド広場:モール中央にある大きな広場。カルト教団の本拠地になったりライブをやったり。 フィットネスジム:総合型。広い。マゾミちゃんが勤めていた。 プール:ジムに付属。水中にはゾンビが潜む。 更衣室:ジムに付属。生存者やハンターが交代制で使用している。 シャワールーム:ジムに付属。生存者やハンターが交代制で使用している。まだお湯は出るようだ。 スパ:サロンに付属。キュートなゾンビ女子達がくつろいでいる事も。 一階西側女性用トイレ:トイレのハナコさんが潜伏。て・めーらが最初に隠れていたのもこのあたりか。 三階南南西トイレ:聖櫃-Ark-と遭遇する可能性がある。 三階北北東トイレ:聖櫃-Ark-と遭遇する可能性がある。 東側トイレ:西と南と北にあるなら東にもきっとある。 ペットショップ:ジャッカロープが勤めていた。ひる子ちゃんが売られている。 美容院:ルイズ・マッケンジーが行こうとしていた。 小児科:Dr.パッチが勤めていた。 眼科:コダマヒトミがものもらいの治療に来ていた。 美容外科医院:豊胸手術を宣伝している。ノーマ・ベイツちゃんの巡回地。 ドラッグストア:グロリオサとコダマヒトミの巡回地。トモコさんはここの胃腸薬でゾンビ化した。他にもゾンビ汚染された薬品が売っているかも知れない。 書店:メルダ・J・ローズマリーが勤めていた。 おもちゃ屋:リコが勤めていた。だんしんぐにゃんこが人気商品。 ゲームショップ(おもちゃ屋内?):ど○魔女が新入荷した。ドレッグじいちゃんと邪気眼少年トオルが行こうとしていた。 ゲームセンター:マキコ・コレクターが巡回している。 アンティークショップ:剣や斧などのアンティーク武器が置いてある。デイビーがゾンビに襲われた場所。 食品売り場:生存者の食糧補給場。ゾンビーフ等の危険なゾンビも生息。 肉屋:ヒューイット・ゲイナーが肉切り包丁を手に入れた場所。 飲み物売り場:アリシア・ミールがお茶を飲んでいる。 アイスクリーム屋:コダマヒトミの巡回地。 ケーキ屋:コダマヒトミの巡回地。 倉庫:生存者の食糧補給場その2。ゾンビ・スタッフ等が接客。 従業員通路:モール内バックヤード。ゾンビ・スタッフ等が接客。 業者搬入路:裏口。ゾンビ・スタッフ等が接客。現在は封鎖…? モニター室:モール最上階にある。モール内の様子をカメラで監視している。マーリオ・アイベンモルツ達黒幕が居る。役員専用の直通エレベーターがあるらしい。 地下駐車場:広大な駐車場。暗くて湿っている。キングクリムゾンが潜んでいる横でカップルが告白していたりする。 地下通路:12月末に屍紳士・四樺根士朗と四樺根嶺の二体のゾンビの活動停止が確認された。 下水:ゴキブリ型ゾンビなどが多数生息。 周辺地域 ピクシブタウン:ショッピングモールがある街。こちらでもゾンビ騒動が同時発生。セラ・ルイスは街の方からモールに入ってくる。 ピクシブタウン港:モール付近の港。人身売買が行われていたりもする。海中にはゾンビ魚やゾンビダイバーが潜伏している。 学校:神酒貴子が所属していた学校は、モールと時を同じくしてゾンビ感染が発生する。 蛆ヶ丘中学校:モール近隣にあると思われる中学校。邪気眼少年トオルが2年4組に所属。
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扉を開き、紅魔館の中に入ったディアボロ。だが、すぐに妙なことに気がつく。 「……?」 誰もいない。そんなことは無いはずだとディアボロは思い、同時に嫌な予感をディアボロは感じていた。 静まり返った空間では、足音さえ容易にわかる。ディアボロは足音を立てないように慎重に進む。 時折壁を背に、周囲と真上を見渡すディアボロ。それでも、誰かがこちらに来る気配は無い。 「(おかしい。誰か一人は居てもいいはずだ)」 物陰に隠れ、スタンドを使って周囲を見ても、誰もいない。 それを確認し、移動しようと物陰から姿を出して歩き出したそのとき、周囲が灰色に染まり、ディアボロは動きを止める。 だが、これを想定してザ・ワールドのDISCを装備していたディアボロには何が起きたかすぐわかった。 背後からの不意打ちに備えるため、ザ・ワールドを出すと自分の背後に移動させる。 ディアボロの背後、少し離れたところにその者はいた。部屋を出て移動しようとしたところで、偶然その男を見たのだ。 その者は『人間が迷い込んできた』と思った。普通の外来人には見られない独特の髪をしているがそこは気にしなかった。 主とその妹の食事の材料にするためにあの人間を捕らえようと行動にでる。 『停止した時間の中を動けるのは自分だけ』。それが彼女の中の常識。覆されないはずの常識だった。 まずは獲物の動きを封じようと、一本のナイフを自分に背を向けている男に投げた。 「(……まずいな。ここはおとなしく一本刺されておくか)」 ザ・ワールドを背後に移動させたせいで、ディアボロの背中のナイフがあと少しで刺さるところで止まる瞬間が見えた。 このままいれば、背中にナイフが刺さるのは確実だ。 だが、相手の止めていられる時間はザ・ワールドやスタープラチナよりも遥かに長いことは知っている。 下手に避けようとして動いたところで、動けなくなった後でナイフを急所に投げられることは想像できる。 だから、おとなしく背中にナイフを刺されることにした。 「っ……!」 背中に走る痛みに耐え、後ろを振り向くディアボロ。根元まで刺さっており、ナイフが刺さった箇所からは血が流れ出している。 ナイフを抜くようなことはしない。ナイフが傷口の栓の代わりになっているからだ。 「いい気がしないな、不意打ちは。……人のことは言えないが」 「意外と反応が薄いのね……」 振り向いた先には、ナイフを5本ほど構えているメイド。 「(こいつが十六夜咲夜か……)」「それにしても……その髪、印象に残りそうね」 咲夜はそう言うとナイフを一本投げてくる。だが、それはディアボロに刺さる前に音を立てて落下する。 「悪いが、おとなしく殺される気はまったくないんでな」 ディアボロの右手には奇妙な構造の銃。だが、それは咲夜には見えない物。 『エンペラー』の名を与えられたそのスタンドは、弾丸の軌道を自在に操作できる便利な銃型スタンド。 それが今、ディアボロの右手に握られている。 「もしかしたら、逆にお前が殺されるかもな」 その挑発に乗るかのように、咲夜はナイフを三本投げる。 ディアボロがそれを避けたところで更に一本投げるが、撃ち落とされてディアボロに命中しなかった。 「(血のにおいを嗅ぎつけて吸血鬼姉妹がくるかもしれないな……あるいは、妖精が騒動に気がついて向かってくるかもしれない)」 ディアボロはそう考えてエンペラーのDISCを別のDISCと入れ替え、それと同時に時間が止まる。 「(どう足掻いても、時間を止められる私には敵わないわ)」 そう思って大量のナイフをディアボロに目掛けて投げつける咲夜。 「(突然ナイフが落とされたのには少し驚いたけど……これでチェックメイトね)」 これだけのナイフを避けられるわけがないし、弾き落とせることもできない。そう思って取った行動だった。 時が動き出し、ナイフがディアボロに突き刺さる……はずだった。 ―ナイフがディアボロの目の前で止まっていなければ。 「!?」 咲夜は驚きを隠すことができなかった。普通ならナイフはそのまま進み、目の前の男に刺さるはず。 だがナイフはディアボロの目の前で止まったまま動こうとしない。まるで、彼を刺すのを拒絶するかのように。 その光景にディアボロは不敵な笑みを浮かべる。 ディアボロが先ほど入れたDISCの正体はメタリカ。磁力を操作し、その力で鉄分をも操作するスタンドだ。 本来のこの能力の持ち主は、相手の体内の鉄分を利用して攻撃していた。自分自身もその方法で死に掛けたことがある。 さらに、その能力によって鉄分不足になり、それで酸欠に陥るからなおさら厄介だ。 ディアボロは背中に刺さったままのナイフをこっそり抜き取ると、メタリカをつかって傷口を鉄線で塞ぐ。 「なんで進まないの……!」 進まないナイフに苛立ちを隠せない咲夜。ナイフの時は止めてはいない。なのに何故進まないのか。 「Bene, indovinate perche?」(さあ、何故だろうな?) ディアボロはメタリカの能力を解除する。 それと同時にディアボロの目前で動かなくなったナイフが一斉に落下する。 「これでお前にも一つの予想がついただろう?」 突然ディアボロの体が動かなくなる。咲夜は一本のナイフを手に取ると、それを握ってディアボロに飛びかかってくる。 「(俺の時間を止めたか……それに直接刺してくるなら、メタリカでナイフごと弾き飛ばしても再び接近してくるだけだな)」 何故咲夜のナイフがディアボロの目の前で止まったのか。それはメタリカによって磁力を作り上げ、ナイフを止めていたから。 咲夜のナイフの刃の部分は銀で作られており、銀は磁力に反発する性質がある。 うまく磁力を調整すれば、ナイフを進まなくした上にそのまま空中に止まらせることもできるのだ。 「(なかなか良い発想だが……残念だ)」 咲夜は気づいていない。今の彼は最低でも9秒間『時の止まった世界』を動けることに。 ディアボロは自身の血が付いたナイフをザ・ワールドに投げさせる。 咲夜は驚きながらもそのナイフを避けるも、ウェザーリポートで蹴り飛ばされる。 蹴り飛ばされたのと同時に時間停止が解かれ、直後に咲夜は机に叩きつけられる。 「ぁあっ!……くぅっ……」 何とかふらつきながらも立ち上がるが、蹴りのダメージと机にぶつかったときの衝撃による痛みで力が入らない。 「何がおきたの!?」 机に叩きつけられたときの物凄い音に気づいたのだろう。 慌てて咲夜の所に来たのは、紅魔館に住む吸血鬼姉妹の姉『レミリア・スカーレット』。 「お嬢様!?」 「咲夜!」 咲夜はレミリアが来たことに驚き、レミリアは机に倒れていた咲夜に驚いた。 ふと咲夜が向いている方向と同じ向きを向くと、そこには動揺も焦りもしないディアボロの姿があった。 「……咲夜を攻撃したのは貴方かしら?」 そう言いながらだんだん威圧感を出していくレミリア。だがそれにまったく動じることもなくディアボロはこう言った。 「先に攻撃してきたのは向こうのほうだが……まぁいい。その様子だと、言い訳をしても無駄のようだ」 「その通り。私は貴方の言い訳なんて聞く気は無いわ。咲夜を傷つけたこと、後悔しなさい!」 そう言ってディアボロに飛びかかってくるレミリア。 「……!駄目ですお嬢様!」 咲夜が止めるのも無視してディアボロにパンチをくわらせようとするが…… 「従者の言葉ぐらい聞いたらどうだ」 ザ・ワールドによってあっさりいさなれた上に、ウェザーリポートの風圧を纏ったパンチを背中に受けて地面に叩きつけられる。 「あの従者の強さを一番知っているのはここに住んでいる奴だ」 レミリアは立ち上がり、ディアボロを睨む。 「そいつが苦戦しているんだから『相手は普通の人間じゃない』と考えるべきだろう?」 「……うるさいわね!」 そう言ってディアボロに殴りかかってくるレミリア。 「(話を聞かない奴だ……)」 今度はレミリアのパンチが命中する前にウェザーリポートのアッパーがレミリアに命中する。 それと同時にキングクリムゾンに身体を掴まれてよって再び地面にたたきつけられる。 「くっ……!」 悔しそうにディアボロを睨むレミリア。それを見たディアボロはため息をついてこう言った。 「お前、一応俺より遥かに年上だろう……他の吸血鬼からすればお前は子供かもしれないが」 ムッとしたレミリアは起き上がってディアボロを睨む。 「何回睨んでも同じだ」 「……(こうなったら……)」 明らかに不機嫌になってきているレミリア。 理由は単純。目の前の人間に一回も攻撃できないからだ。 埒があかないと判断したレミリアがとうとう弾幕を撃ち始めた。 それを視認したディアボロは、咄嗟にレミリアから離れて距離を取る。 「(いつも思うが、これを避けるのは面倒だ……)」 そう思いながら慣れた感じで避けるディアボロ。 だが、弾幕の回避に集中していたためか、突然飛び掛ってきたレミリアに対処できずに押し倒される。 そのままレミリアは馬乗りの体勢に入ると、勝利を確信した不敵な笑みを浮かべた。 「吸血鬼に馬乗りにされると……想像できるかしら?」 「血を吸うつもりか?……吸ってみな。それができるなら」 普通、吸血鬼にこれから血を吸うことを予告されると殆どの者が怖がる。 だがディアボロはまるで慣れたかのように動じていない。これから血を吸われるというのに、だ。 「気に食わないわね……覚悟しなさいよ」 レミリアはそう言うとディアボロの首に噛み付く。咲夜はその光景を見て『お嬢様が勝った』と確信した。 「(……ん?何かおかしいわ)」 だが現実は違った。 血管に噛み付いたはずなのに何故か『歯が何かと擦れた感触』がするのだ。 「俺がおとなしく血を吸われる訳が無いだろう?」 その言葉を言った直後、ディアボロはレミリアの肩を掴んで身体を回転させる。 幾ら吸血鬼といえども、その容姿は子供。体重はさほど重くない。 違和感を感じてディアボロの首から口を離していたレミリアは力を入れるまもなく一緒に回転することになった。 結果、今度はディアボロがレミリアを押し倒したような状態になる。 「生きた時間の長さはお前が圧倒的に長いが、積んだ経験の多さは俺のほうが上だ」 レミリアは吸血を止めて、手に力を込めてディアボロを退かそうとするが、ザ・ワールドに邪魔されてなかなかどかすことができない。 「放しなさいよ!」 「有利な立場を自ら放棄するわけが無いだろう」 エピタフでどのあたりに噛み付いてくるか予知していたディアボロは、メタリカを使って噛み付いてくる箇所に鉄分を集めていた。 そしてレミリアが噛みついて彼女の歯が体内に侵入してくると、鉄分を歯にくっつかせ、さらに鉄分で歯をこすらせた。 彼女が感じた違和感の正体はこれだったのだ。 先ほどのディアボロとの戦いでダメージを受けた咲夜は、ディアボロがレミリアに気を取られている隙に時を止めて引くことにした。 自分がレミリアを助けようとしても、ナイフは吸血鬼の特徴故にディアボロにそのナイフを利用され、格闘ではディアボロに勝てないと判断したのだ。 時が止まっている間にメタリカで血液中に鉄分を拡散し、酸素の巡りを戻したディアボロは、レミリアに顔を近づけていく。 ザ・ワールドに両腕を掴まれているこの状態では、顔を動かなくすれば問題ないだろう。 「(咲夜……逃げたわね……)」「さて、ちょっとは落ち着いたか?」 ディアボロに顔を近づけられたレミリアはそういうことに慣れていないのか、ちょっと顔が赤くなるが、すぐに抵抗を再開する。 「強がってるか……あるいは見栄を張っているだけか?」 「……ぅっ」 図星だ。言い当てられて、レミリアの抵抗が止まる。 「当たりか」 「う……うるさいわね!」 ディアボロはレミリアの口をキングクリムゾンで塞ぐと、レミリアの額にデコピンをした。 軽い痛みを感じたレミリアはディアボロを睨む。 「お前は仮にもここの主だろう。もうちょっとそれを自覚したらどうだ」 そう言うとディアボロは自らレミリアから離れた。 「(もうここまでにしておいたほうがいいな。これ以上やると厄介ごとが……)」 その言葉の直後に飛んできた一つの弾を、ディアボロは容易くかわす。 「……増えたか」 弾が飛んできた方向を見ると、そこには一人の少女。 金髪で、目はレミリアと同様に赤い。身長もレミリアとさほど変わらない。 その体から生える翼には宝石のようなものがついており、構造上飛べるようには思えない。 「(『フランドール・スカーレット』……やれやれ、こいつに対してはあまり手加減をするわけにはいかないな)」 「お姉さま……何でたった一人の人間相手に苦戦しているの?」 「……ッ!」 フランドールの質問に、レミリアは苦い顔をする。 それを見たディアボロは軽いため息をつき、フランドールに声をかける。 「先に聞いておこう。『手加減はあまり要らないな?』」 その言葉を聞いて、不敵な笑みを浮かべるフランドール。 「『手加減はあまり要らない?』……私に勝てると思って言っているのかしら?」 「……勝てないとわかっていてこの言葉を言う奴はただの馬鹿だ」 フランドールの挑発をどうでもいいといわんばかりにあしらうディアボロ。 「そう。じゃあ貴方はただの」 フランドールの言葉を邪魔するかのように、屋敷の庭に一発雷が落ちる。 「無駄話をする気はない。……会話はできても話が成り立たなさそうだからな」 ディアボロはそう言うとザ・ワールドのDISCを出してケースに入れ、別のDISCを取り出して装備する。 「かかってきな。無力でないことはすぐに証明できる」 「……生意気って言葉がお似合いね」 その言葉と共にフランドールは巨大なエネルギーの剣を作り上げる。 スペルカードでいうところの、禁忌『レヴァーテイン』だが、弾幕ごっこの時とは違って、この剣を武器として使うために構えを取る。 「これで斬り捨ててあげるわ」 「おもしろい。……やってみな」 ディアボロもそれに対抗するかのようにキングクリムゾンを出すと、その右手に力を込める。 スタンドが見えないものから見れば、ディアボロが手刀の構えを取っているようにしか見えない。 「(……まさか手刀で対抗する気?馬鹿ね)」 そう思ったフランドールは、ディアボロを斬ろうと飛んで接近する。 一方のディアボロはその攻撃を迎え撃つためにその場で身構えた。
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12/19(金) 早朝召喚 こなた、長門、椛。(椛+1) 朝 訓練 人気のない公園にて銃の訓練。「アームショット」を習得。 スキルの入れ替えはなし。(2スレ目終了) 昼 会話 霊夢と会話。 探索に付き合って貰う約束、今回は奮発して10000円。(+1) 好感度LV4イベント。異界「博麗の裏参道」の攻略を手伝ってくれるよう頼まれ、快諾。(+1) その後、オカルト関連の噂で「神原駿河」が悪魔憑きだという話を聞く。 夜まで二人でまったりする。 夜 探索 霊夢とともに「博麗の裏参道」に挑戦。 入り口で門番をしていた「裏参道のリリム」と戦闘。これを撃破し、先に進むものの、道中の戦闘で痛い目を見て撤退。 深夜 イベント 何かの気配を感じて眠れない夜を過ごしていると、裏参道で門番をしていたリリムが現れて… 「キングクリムゾン! この時何があったかの説明をすっ飛ばした! 結果だけだ。紅朔が仲魔になったと言う結果だけが残る!」 400MAG消費で紅朔のLv9→10、好感度LV3で仲魔に。更に500MAG追加消費でLv10→11、好感度Lv4に。 ちなみにLV10のやる夫だと一回の消費が100MAGである。ナニがとは言わないが。 色々とすっ飛ばしたので紅朔からの好感度LV3のアイテムはなし。 成長(前回探索分) 霊夢 LV9→10 /「一分の魔脈」習得 成長 やる夫 LV9→10 / 5の倍数LV!「ストーンハント」習得 長門 LV5→6(+1) 椛 「タルカジャⅠ」→「タルカジャⅡ」 キュルケ「アギⅠ」→「アギⅡ」 紅朔 LV9→11(+特殊) 好感度 霊夢 LV3(4/5)→LV4(1/5) 長門 LV3(0/5)→LV3(1/5) 紅朔 LV3(0/5)→LV4(0/5)
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登録日:2021/08/01 Sun 20 52 35 更新日:2024/07/03 Wed 01 42 06NEW! 所要時間:約 10 分で読めます ▽タグ一覧 THE END? だいたいこいつのせい キングクルール クルール クレムリン軍団 スマブラ参戦キャラ スーパードンキーコング ドンキーコング ドンキーコングシリーズ ボクサー ボクシング マント メタボ ライバル ラスボス ワニ 任天堂ヴィランズ 何故かなかなか立たなかった項目 偽エンディング 兄 宿敵 小杉十郎太 愛すべき外道 憎めない悪役 死んだふり 王冠 総帥 鉄球 騙し討ち 誰もオレ様を止められないぞ。 DKアイランドは「破壊」される「運命」なのだ!! キングクルールとはドンキーコングシリーズに登場する敵キャラクターである。 【概要】 【人物】 【ゲームでの活躍】 【メディアミックスでの活躍】 【概要】 SFCソフト「スーパードンキーコング」に初登場した、悪のワニ集団「クレムリン軍団」のボス。 王冠を被り、赤いマントを着た大柄でややメタボ体型のワニ。左目が常に充血して腫れ上がっている。 胸筋と腹部分が金色になっており、爬虫類のくせに何故かヘソがある。尻尾は作品によってあったりなかったりする。ついでに体のサイズも作品ごとにコロコロ変わる。 一人称は「オレ様」となることが多いが、たまに「ワシ」になったりすることも。 シリーズ内の多くの作品でラスボスとして登場し、ドンキーコング(2代目)のライバルキャラとして定着。 本シリーズのクッパ的ポジションである。 ちなみに海外での正式名称は『キング(King)・ク(K.)・ルール(Rool)』と区切ってあるのだが、日本ではさほど定着しておらず、初めて触れられたのは「ドンキーコング64」のラストバトルの選手コール。そのため、日本では単に「クルール」と呼ばれることが多い。 さらに、彼の配下である『クレムリン(Kremlin)軍団』はクルールの『K』にちなんでKで始まる敵キャラクター(*1)がほとんどであり、後述の偽エンディングのクレジットで『C』が『K』に入れ替わっているのもこれが理由だと思われる。 【人物】 自分が気に入らないものはなんでも破壊し、自分が欲しいものはなんでも奪い取るという典型的な悪役であり、ゲームの大体は彼が盗み出したものをドンキー達が取り返すために冒険するというパターンが多い。 追い詰められると後述の『死んだフリ』をしたり、脱出用のジェット機(*2)を確保していたりと、保身に関してはかなり抜け目が無い。 部下に対しては失態を犯してもせいぜい厳しく叱責する程度に留めているものの、もし裏切るようなことがあれば容赦無く消しにかかる。また、自軍の新兵器の設計に携わったスナイドという名の技術者も「信用出来ない」という理由で解雇したことがある。 コング達との関係性については基本的に『宿敵』ではあるが、作品毎に多少の振り幅があり、64版のような明確な殺意が見られる場合もあるかと思えば、GB版ではクランキーの依頼に応えるなどそこまで因縁が深くないのでは?と思わせる部分も多い。 64版のムービーやスマブラのPVでは仲がよさそうに過ごす光景が多いため、仕事とプライベートをしっかりと分けるタイプなのかもしれない。 【ゲームでの活躍】 スーパードンキーコング 記念すべき初登場作品。 コング達のバナナを盗み出すという暴挙に出て、彼等の冒険のきっかけを作る。 自身はラスボスとして最終ステージ「キングクルールのふね」で待ち構えており、軽快なBGMと共に最終決戦が始まる。 頭には鋭い王冠を被っているため踏むとダメージを受けてしまい、王冠を投げた瞬間を狙って踏むしかない。 第一段階は体当たり。ステージの端から端までダッシュし、その後王冠を投げる。 ダメージを与える度に走る回数が増え、どんどん速くなっていく。4回踏めば終了。 第2段階は鉄球落とし。その場から動かず上からどんどん鉄球を落としてきて、端まで落とすと王冠を投げる。 ダメージを与えるとジャンプで反対側に移動しまた鉄球を落とす。 踏む毎にステージを往復するように鉄球を落としてきて、3回踏むと倒れ、スタッフロールが表示される。 これで終わりと思われたが… THE END? 何とそれはフリであり、起き上がって再び戦いが始まる。(*3) 今度はジャンプしながら移動してきて、その下をくぐる。 ダメージを与える毎に今度もステージを往復するように移動し、3往復目にはジャンプの幅がかなりせまくなる。 3回踏むと今度こそ本当に倒れ、エンディングとなる。 GBA版ではエンディングデモが追加され、コング達に敗北して怒れるキングクルールの退散していく様子が描かれる。 この時の捨て台詞が「ドンキーコングの島を破壊してやる」という旨の内容となっており、時系列に後の『ドンキーコング64』を示唆している。 この後、「2」と「3」では登場せず(*4)、キャプテンクルール、バロンクルール、といったそっくりなクルールがラスボスとなる。 ただしこのキング・キャプテン・バロンの三人については資料によって「兄弟/別人」という設定と「変装/コスプレしているだけで、全員同一人物」という設定が併存している。後者の設定なら、三部作皆勤ということになる。 ちなみにキャプテンクルールも倒れたフリを行う。 「3」を最後にクルール系列の首領キャラは登場しなくなったものの、キングクルールを含めた3クルールの要素は後に『ドンキーコング トロピカルフリーズ』に登場する海賊団「ザ・スノーマッズ」の首領、ロード・フレドリックにオマージュされた。 (動物(*5)で構成された海賊団の首領、楽器型の武器、突進やジャンプなどの肉弾攻撃、バトルステージのギミックを活用する等) ただ、流石に死んだふりまではしなかった。 なお全くの余談だが、事前情報無しだと死んだふりが本当に意表を突かれるイベントなのもあり、完全初見プレイヤーのゲーム実況・配信においては屈指の撮れ高要員として大活躍する。 英語を素早く読めないプレイヤーだと偽クレジットにまんまと騙されやすいのもそうだが、 年月を経て無印がレトロゲームの位置付けとなっていき、スマブラなどでキングクルールを知っていても伝説の死んだふりはおろか原作自体を知らない……という世代が台頭してきたのも大きいだろう。 スーパードンキーコングGB クランキーコングの「GBでもプレイヤーを楽しませる冒険ができるのか」という依頼を受け再びラスボスとして立ちはだかる。 今度は飛行船で対決し、王冠を投げた後にダッシュするので反対側へ到着する前に踏みつける流れになっている。 ダッシュ中にジャンプするといった行動パターンも増えている他、終盤になると王冠投げからのダッシュがタイミング・速度ともに大幅アップするため、こちらも踏んづけるタイミングの調整が問われる。 ドンキーコング64 オレさまは『しっぱい』が嫌いだ 新兵器・ブラストマティック砲でDKアイランドを破壊することを目論む。 だが、船型移動要塞と島が衝突して故障してしまい、時間稼ぎとしてゴールデンバナナを盗み、ドンキーの仲間達を誘拐した。 更に、計画に反対した弟クランジーを檻に閉じ込めた他、本作では失敗した部下に凄まじい剣幕でパワハラ激怒したり、ドンキー達の躍進ぶりに怖じ気付いて逃亡しようとした部下の存在を見抜いて刺客を差し向けたりする等ボスとしての威厳に満ち溢れている。 一方で、昼寝休憩の時間を設けていたのか大勢の配下達と同じ時間にぐっすり寝ていたりと(*6)相変わらずコミカルな一面も。コング達に好き放題翻弄される手下達のあまりの間抜けさを目にして、頭を抱える一幕も見られた。 ちなみに小型のクラップトラップを常に自身の玉座の手すりに置いて撫でたり、ペットのように可愛がっている。 ラストバトルでは、脱出用の飛行艇の中にボクシングのリングを用意し、自身もボクサースタイルとなり勝負を挑んでくる。 各コング達5人全員と異なるバトルスタイルで戦い(*7)、グローブをブーメランのように投げたりヒップドロップで衝撃波を起こしたりする他、肉体を透明にして見えなくするという芸達者ぶりを見せる。 コングたちの攻撃は以下の通り ドンキー タル大砲で体当たり ディディー ピーナッツ・ポップガンで頭上の照明を落とす ランキー 照明で目を塞いだ所を楽器で誘導し、バナナの皮で転ばせる タイニー 小さくなって靴の中に入り足の指を矢で攻撃 チャンキーコング 巨大化して、向かってくるところをパンチ その後、再度起き上がってチャンキーに背後から不意討ちを浴びせようとしたものの、キャンディーコングの色仕掛けに引っかかり、ワニなのにサルに欲情… 隙を突いたファンキーコングのバズーカで吹っ飛ばされた挙げ句、その先にいたクランジーにとどめを刺される。 ちなみに達成率を101%にしたデータでのみ閲覧出来る隠しエンディングでは、撮影後の舞台裏のような雰囲気の場所でドンキー達と仲良く悪ふざけをしているクルールの姿が見られる。 まるで悪役が登場するドラマの撮影終了後の記念イベントのようである。 ドンキーコング2001 「スーパードンキーコング」の移植作であるため、基本的にそちらと同じ。 ミニゲームでの出番が追加され、「ガリオンガンマン」というゲームでは海賊船から大砲を撃ってくる。 ドンキーコンガ モグラ叩きのようなミニゲーム「沈め! クルール」にてモグラ役として登場。 ぶらぶらドンキー ヒーローを決めるジャングルの祭典「ジャングルピック」が開催されようとしていた所でヒーローの証ウィナーメダルを盗むも、飛行機で逃げる途中にほとんどのメダルを落としてしまっており、結局手元には三枚しか残らなかった。 その後はラスボスとして登場。一戦目はパネルトッテの早登り、二戦目はアタックバトルでの対決となる。 クルールを倒してゲームをクリアすれば、本作の対戦モードに当たるジャングルピックで彼を使用することが出来る。 たるジェットレース 高性能の隠しキャラとして登場。爪を使って攻撃する。 大型のタルジェットに穴を開けて乗っている。 ジャングルクライマー バナナ星人からクリスタルバナナを奪い、様々な壁を使って世界征服を企む。 最終的にはクリスタルバナナの力で巨大化し、隕石を振らせたり炎を吐いたりしてくる。 こちらの作品では最終的に宇宙征服まで視野に入れており、間違いなくシリーズ中で最もスケールの大きな野望を抱いていたと言える。 なお、ドンキーコングシリーズにおける彼の出番は現在これが最後となっている。 スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール 隠しキャラとしてマリオシリーズに初登場。 全キャラクター屈指のパワーを誇るが、スピードは遅い。 余談だが、平時の部下のクリッターだけでなくキングテレサともキャラクター相性が良いよう設定されている模様。逆にクッパとは相性が悪い。 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL シリーズを代表する敵キャラクターながら長らく未参戦だった(*8)が、最新作「SP」で遂に参戦。キャッチコピーは『クレムリン軍団総帥』。 参戦PVでは自分になりすましてドンキー達をからかっていたデデデ大王を盛大に吹っ飛ばしている。また他のキャラのPVではコング達と仲良くしているシーンも。 キャラ性能は見た目通りのパワータイプであり、重量はクッパに次いで全ファイター中2位というヘビーファイター。 押しつぶしや踏みつけ、64のボクサーパンチと言ったパワフルな攻撃を繰り出す他、キャプテンやバロンと言った歴代のクルールの攻撃も行う。ダッシュ時にはワニらしく彼にとって初となる四足歩行をする。 更にその強固な腹により一部の攻撃には怯まない特性があるが、攻撃を受け続けると腹にヒビが入り、最終的に割れて気絶状態になってしまう。 重量級らしいパワーと重さに加え重量級らしからぬ復帰距離(≠復帰力)に、アーマーにより相手の攻撃を強引に防ぎつつ攻撃できる、2種類の遠距離攻撃にカウンター持ちと一通りの要素は揃っているため、本作の初心者ないし重量級入門にもってこい。初心者もしくはキャラ対策をしっかりしないプレイヤーにとってはかなりの脅威と化す。 弱点としては重量級故の宿命とも言える機動力の低さ、復帰狩りされやすいので復帰が最弱クラス、身体が大きいためコンボ耐性が非常に低い等、守備面に関しては心許ないこと。 また、ワザのほとんどが発生と後隙が長いのが多く、気軽に牽制・暴れで振れるものが少ないため、如何に相手の動きを読みワザを繰り出すかといった見た目に依らない緻密な立ち回りが必須となる。 通常必殺ワザ:パイレーツキャノン キャプテンクルールの銃から砲弾を発射する。発射後は吸い込み攻撃を行うことができ、相手にぶつけた砲弾を吸い込むことで元ネタと違い暴発せず更に威力が増した砲弾を再発射することが出来る。 また吸い込み攻撃のため崖外から吸い込んで相手を道連れ…と思いきや自身の高い復帰力のおかげで自分だけは助かるという芸当も可能。 横必殺技:クラウンスロー 王冠をブーメランのようにして投げる。近距離の相手には行きと返りで二回ぶつけることも出来る。 投げる際のモーションではある程度の攻撃に耐えるアーマーが付与されたり、他の飛び道具に当たり負けしないと言った優秀な飛び道具であるが、返ってきた王冠に触れないとアイテムとして地面に落ちてしまい、回収しない限り使用することは出来ない。 画面外に落ちてしまった場合はある程度時間が経過した後にアイテムとして地面に落とされる。 その間は技の選択肢が一つ減る上、相手に王冠を奪われると投擲アイテムとして利用されてしまうので、地面に落ちた際は早急に回収が必要である。何より王冠が無いとキングとしての威厳もカッコよさも大幅減である。 上必殺技:フライングバックパック バロンクルールのプロペラを背負って飛ぶ。一応プロペラに攻撃判定がある。 縦の復帰距離は重量級としては破格の距離を持つが、横の復帰距離はそこまで長くなかったり、上昇のスピードも遅く軌道が読まれやすい上に攻撃判定はプロペラにしかないため復帰技としては非常に弱い。更には一度使うと崖を掴むか地面に着地しない限り行動をキャンセルできないという大きな弱点も持つ。 ただ上昇量が非常に高いため、上空に逃げた相手をプロペラで小突くだけで上方向への撃墜とみなされ早期撃墜ということ芸当も可能。 下必殺技:ボディカウンター 腹を突き出して構え、攻撃した相手を弾き飛ばすカウンター技。 飛び道具も跳ね返すが、腹に当たらないと反撃できない。外した際の隙も大きいため乱用は禁物。 最後の切りふだ:ブラストマティック 64では結局使えなかった兵器(*9)が約20年の歳月を経て遂に使用可能に。 体当たりを当てた相手にビームをぶち当ててDKアイランドごと粉砕するという豪快な演出になっている。 よーく見ると相手がDKアイランドにちゃんといるのが確認できる。 余談だが、スマブラSPにおけるキングクルールはどちらかといえば参戦ムービーにおけるやられ役という印象の方が強く、 王冠を盗まれる(ジョーカー) 吹っ飛ばしたのにルーラで復帰される(勇者) ジンジョネーターを食らって地面に勢いよく落とされ埋められた挙句、上から岩を落とされ封印される。これはグランチルダを倒したときの忠実な再現である。(バンジョー&カズーイ) 魔斧アイムールで吹き飛ばされる(ベレト/べレス) 密室に閉じ込められ爆破される(スティーブ/アレックス/ゾンビ/エンダーマン) 既にキーラに倒されている(セフィロス) プロミネンスリボルトで吹き飛ばされる(ホムラ/ヒカリ) …と、ジャンプマンどころかスタントマンになりつつあるマリオ共々サンドバッグとして倒されまくっている。いいのかそれで。 【メディアミックスでの活躍】 ウホウホドンキーくん コロコロコミックで連載していた漫画「ウホウホドンキーくん」では初期の敵キャラとして登場。 最終決戦ではディディーを倒すが、それに激怒したドンキーにより倒された。 他にも後述のアニメ版を元にした漫画「ドンキーコング」にも登場し、ドンキーに毒入りケーキを喰わせるという暴挙に出るも、奇跡的に復活したドンキーにより倒された。 アニメ版ドンキーコング どうせおじさんは哀れなヌメヌメした爬虫類だよ…でもこうなりたくてなったんじゃないや!!アーッ… CV:小杉十郎太 アニメ版ではドンキーたちの日常がメインとなり、クルールは島の宝「クリスタル・ココナッツ」を奪って支配者になるために悪事を働く悪者として登場。クランキー曰く『哀れなヌメヌメした爬虫類』。 クランプを将軍に任命し、側近として置いているという設定。また、ゲームとは異なりマントが短く、尻尾も無い上に目は充血していない。 このアニメにおけるクレムリン軍は、怪力自慢のクラッシャを含めクルール以外揃いも揃って頭が悪く、全員真正面では絶対にドンキーにはかなわないため、 ドンキーの髪を切って力を奪うのにはじまり、ドンキーが嫌われるように仕向けたり、ホレ薬を作るといった様々な策略でクリスタル・ココナッツを奪おうとするが、最終的には失敗し、ドンキーに吹っ飛ばされるのがお約束。 頭脳面に関しては間違いなくドンキーよりは上ではあるが、おっちょこちょいな部分も多く、ワニのくせにカナヅチだったり、赤ん坊のベイビーコング(*10)を拐って自分の後継者にするべく教育しようとして逆に振り回されたり何かと残念な姿を披露している。 また、クリスタル・ココナッツを「クリココ」と略してしまうなど、どこかユルい。 だが、祭りの日には部下に休暇を出すといった理想の上司としての一面が見られた他、幼少期にはバレエを習っていたと豪語するなど意外と教養の高さを垣間見せたりすることが多い。 小杉氏の怪演もあって文字通りの『憎めない悪役』という魅力的なキャラクターになっている。ミュージカル調での語りは必見。 スリルだあ?!ハッ!スリルなんてあったって命がなきゃおしまいなんだよ!! 追記・修正 お願いします? △メニュー 項目変更 \ウッ!/ 画像出典:スーパードンキーコング(1994年11月26日発売)より ©Rare Ltd. / Nintendo 追記・修正は初見プレイしたあの日、死んだふりに騙された人がお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] キャプテンクルールの項目はあったのに今までなかった彼の項目ようやく立ったのね。本家DKシリーズにもまた復活してほしい。 -- 名無しさん (2021-08-01 22 19 30) 死んだフリにはやられたなあ -- 名無しさん (2021-08-01 22 24 47) 海外版ではキャプテンもバロンもキングのコスプレってことになってる -- 名無しさん (2021-08-01 22 55 28) あんなに手の込んだ騙し討ち仕掛けてくるラスボス初めて見たよ当時 -- 名無しさん (2021-08-01 23 18 34) 裏切って脱走してる手下を眺めながら「何か死ぬ前にリクエストは?」って呟いてるの珍しく怖さがあって好き -- 名無しさん (2021-08-02 02 00 49) アニメでクリスタルココナッツをたまに「クリココちゃん」って呼ぶの好き -- 名無しさん (2021-08-02 03 07 45) クランジーとは兄弟なのに体のサイズ全然違うのな。親の顔が色んな意味で見てみたい -- 名無しさん (2021-08-02 18 08 50) ↑クランジーって海外版では兄弟じゃないってどっかで読んだことある。日本版と海外版だとキャラの設定少し違うんだよな -- 名無しさん (2021-08-02 19 11 42) 今更だけど、スマブラSPに参戦した時はキングクルールのふねをステージに追加して欲しかったな。 -- 名無しさん (2021-08-02 21 17 21) ↑自分としては『どくどくタワー』を希望してたねww ブリンスタと被るけど -- 名無しさん (2021-08-03 00 23 18) キング"クラッシャー"クルールみたいな呼び方されてた気もする -- 名無しさん (2021-08-03 02 56 37) 2と3のラスボス、開発がレア社だし海外の方が製作的には正しかったりするのかな -- 名無しさん (2021-08-04 16 11 27) スマブラではキングクルールの外見なのにキャプテンとバロンの装備も使ってるせいか、三者同一人物説が益々濃厚に……まあ他作品キャラも本編では本人は使えない仲間の技を使ってるキャラもちらほら居るけど -- 名無しさん (2021-08-05 18 32 37) 公式の回答がない以上、現状は不明としか言えないけどね。 -- 名無しさん (2021-08-06 08 35 25) 仮にバロンクルールと同一人物だとしたら、ロボット(カオス)に鍋や釜を注ぎ込んだのにカミさんに叱られちまうじゃないか!って嘆いてたことになるのか… -- 名無しさん (2021-08-09 17 43 48) 結局片目だけ常に充血してるのは何でなんだろ? -- 名無しさん (2021-08-23 19 22 40) 言ってみればクッパやデデデ大王のポジションなんだけど共闘したことは意外と無いんだよな -- 名無しさん (2021-10-29 13 27 55) 人望があったりなかったりするキング -- 名無しさん (2022-02-05 04 04 20) スマブラのPVでドンキー達と一緒にバンカズ参戦を喜んでたの好き -- 名無しさん (2022-03-02 23 17 30) 追記・修正お願いします? からの \ウッ!/ が凄い分かる。めっちゃ笑える。 -- 名無しさん (2022-06-03 21 12 38) SPのキャッチコピーである『総帥』って称号、これが初出じゃないんだよな。どっかの説明で見た事がある。 -- 名無しさん (2023-01-15 18 10 58) マリオカートで出てきてくれないかな🥺 -- 名無しさん (2023-05-07 03 17 27) SDK1で唯一強いボス -- 名無しさん (2023-10-20 19 27 22) 報告にあった荒らしコメントを削除。 -- 名無しさん (2024-02-14 19 14 35) 名前 コメント
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ディスクブレイカー☆ フラン 第二話『無縁塚のDISC』 彼岸花が咲き乱れる無縁塚。 そこは美しいが、幻想郷の中でも指折り数えるほどの危険地帯。 そんな激ヤバ地帯をフランは、 「り~ん~ご~と~は~ちみつ~」 歌いながら歩いていた。 少しくたびれた日傘を差し、のんきに彼岸花を眺める。 「こ~おぉ~ちゃの~って、あれ?」 ここまで来て、フランは周囲の光景に気づいた。 「ここ、どこ?」 立ち止まり、固まってしまうフラン。 「…………」 迷子、という単語がフランの頭に浮かんだ。 そんな考えに至るのも無理は無い。 なぜならここを知る人物はごく僅かしかいないからだ。 自然と、遅刻という単語が頭の中に浮かんだ。 遅刻。それは許されざる行為。 遅刻。それは同じクラスのナランチャやチルノがよくやっていること。 遅刻。それは慧 音 先 生 か ら 頭 突 き を く ら う と い う こ と 「や……やば……」 フランの表情は焦燥に染まった。 しかしここは右も左もわからない無縁塚。 「遅刻する! 遅刻しちゃう!」 すっかりパニックに陥り、わめき始める。 「嫌だよーッ! 慧音先生の頭突きだけはイヤァァァァ!」 泣き叫び、その場にへたり込むフラン。 そんな彼女に、一人の男が歩み寄ってきた。 「人の声がすると思って来てみたら、君は咲夜の主人の妹さんじゃないか」 「……だれ?」 フランは声を引きつらせながら、声が聞こえてきた方を向く。 そこには、動かない古道具屋、森近霖之助が大きなかごを背負って立っていた。 「そういえば、こうやって実際に会うのは初めてだったね。僕の名前は森近霖之助。古道具屋の店主さ」 「私フラン」 「そうか。やっぱりあの一件から外を出回ることが出来るようになったのは、本当みたいだね」 納得したかのようにうなづく霖之助。 「で、霖之助さんは何でここにいるの?」 「ん? ああ。それはここに色々と外の世界の道具が落ちているからね、時々ここに来てはそれらを拾っているんだ」 「へぇ、そうなんだ。で、ここは何処?」 「無縁塚」 霖之助の言葉を聞いた瞬間、フランの顔が青ざめた。 決して無縁塚にだけは近づいちゃいけませんよ――咲夜の声が、頭の中で響く。 冷や汗が、あふれ出る。 「ん? どうしたんだい?」 「死んじゃう……死んじゃうんだ……」 フランは涙をあふれさせ、うわごとのように呟き始めた。 「…………」 霖之助は複雑な表情でフランを見つめると、 「すこし、落ち着こうか」 懐から一つの紙袋を取り出した。 がさごそとその紙袋の中を漁り、霖之助はプリンを取り出す。 「これを食べるといい。少しは落ち着くだろう」 フランは泣きじゃくりながら、霖之助から渡されたプリンを、プリンに一緒についていたプラスチックのスプーンで食べ始めた。 口の中に広がる滑らかな甘みが、恐怖を和らげてくれる。 「さて、落ち着いたかな?」 フランがプリンを食べ終える頃には、まるで魔法を使ったかのごとくフランは冷静になっていた。 「ここは危険だから、君は早く帰ったほうがいい。このDISCを君にあげよう」 すっかり落ち着いたフランに、霖之助は懐から一枚のDISCを渡す。 そのDISCには、『ディアボロ』の文字が書かれている。 「これ、何?」 フランは、手元のDISCを見つめて、霖之助に質問した。 「これは『ディアボロのDISC』。用途は、自分の拠点に戻る。最近、こういった道具がよくここに流れ着いていてね。外の世界で流行していたのかもしれない」 「へぇ。で、どうやって使うの?」 「簡単だ。頭にあてがうだけさ。」 「そうなんだ。で、霖之助さんはこれからどうするの?」 「まだこの辺りをうろつこうと思う」 そう言って、霖之助は振り返って、歩き出す。 すると、カチリという音がした。 「「ん?」」 その異音に二人が頭をかしげると、それは上からやってきた。 「うわぁ!」 上からやってきたそれは、霖之助の懐にもぐりこみ、一枚のDISCを吊り上げていった。 足元には、カナブンのような物が一つ。 ワイアードの罠だった。 霖之助はしばらくそれを見つめると、 「ま、いいか」 頭を掻きながら、歩いてゆく。 フランはそれを見送ると、 「これを頭にあてがうんだっけ……」 手元にある『ディアボロのDISC』を頭にあてがった。 気がついたら、紅魔館の門の前にいた。 門の前では美鈴がいびきを掻いて寝ている。 時計台を見つめると、時間はまだ7時45分。 「これなら間に合うかも……」 フランは日傘を差しなおすと、寺子屋へと飛んでいった。 「いかん……ここは何処だ……? 岸辺露伴に『ボヘミアンラプソディーのDISC』を渡して、気がついたらここだ……」 無縁塚に、ピンク色の髪の男――ディアボロがいた。 「さて……こうなったらまずは周囲の危険を察知せねばな」 ディアボロは、懐から一枚のDISCを取り出し、頭にあてがった。 DISCはずぶずぶと頭の中に吸い込まれていく。 「念のために持ってきておいてよかったな……『ホワイトアルバムのDISC★8+99』。周囲に動くものが無いか探知する」 ディアボロの顔に、DBのスカウターそっくりのものが出現する。 画面には、黄色い点が一つ。 「なるほど……危険は無いようだな……」 ディアボロはそう呟くと、一歩を歩み始めた。 ……が、カチリ。 「カチリ?」 その音は、ディアボロの背筋に寒気を走らせるのには十分だった。 なんと、ディアボロはさっき装備したDISCに罠を探知す『ドラゴンズドリーム』を合成していなかったのだ。 「まさか……」 ディアボロは、『キングクリムゾン★8+99』と『エピタフ★8+99』を装備し忘れたことを呪いながら、ゆっくりと視線を足元へ向ける。 そこには、『ボヨヨォン』の文字。 「うわあああぁぁぁ!」 ディアボロは情けない悲鳴を上げて、空たかく飛んでいった。 今日も平和な紅魔館。 その門番こと美鈴は今日も爆睡している。 そこへ、運命のいたずらか、天から一枚のDISCが落ちてきて、美鈴の頭に突き刺さる。 のんきに鼻提灯を膨らませる美鈴。 DISCは、美鈴にINした。 そのDISCの名は、スタープラチナ。あろうことか最強クラスのスタンドのDISCであった。 奇遇にも、それは霖之助がワイアードの罠で釣られてしまった代物であった。 ← To be continud... EDテーマ ふぉれすとぴれお『彼女は一番少女なのか?』 http //www.youtube.com/watch?v=C_AICYSs0qs 大見出し